大学合同オンライン説明会「ユニフェスOnline2021」
河合塾様では、「大学説明会イベント」を2020年11月~「オンラインでのライブ配信」として開催し、翌年2021年では予約ライブ配信システムを利用したリニア配信(事前に登録した動画を指定時間にライブ配信)を行いました。
イベントの運営を担当した河合塾グループ株式会社KEIアドバンスにお話しを伺いました。
1年目のライブ開催では、ライブの特性を活かしたイベントは成功したものの、配信リスク、運営負荷も高かったため、2年目は予約ライブ配信(リニア配信)に運用を変更したとのことです。
Q.コロナ禍で急遽ライブ配信になったのですか?元からやる予定だったのですか?
A.元々、コロナ前から大学向けにZOOMを使った遠隔地の受験生向けのオンラインセミナーや個別相談ができるシステム開発に着手しており、ニーズはあるだろうなと考えておりました。
ただ1回目を行うにあたり、zoomを使った安定的な配信に不安があり、サポートできる会社を探していました。
Q.外部委託するまでの経緯を教えてください。
A.初のライブイベント開催、また、3拠点(東京・大阪・名古屋)からの配信にあたり、視聴者にも大学様にも絶対にご迷惑をおかけしないよう「事故なく安全に」を第一条件に考え、社内議論の結果、プロフェッショナルに任せることになりました。調べさせて頂く中で評判の良かった東京セミナースタジオさんにご依頼しました。
Q.実際に依頼し、いかがでしたか?
A.企画内容が固まる前から、イベントの組み立てを相談させて頂き、運用の具体的なアドバイスやご指摘を頂くことで、現実的なプランを構築することできました。
「全体ディレクション+確実な配信」をお願い出来たことは大きかったです。
Q.2020年の1回目のイベントでは、ライブにこだわった理由はなぜですか?
A.オンデマンド配信ではなく、ライブ配信にしてイベント性を演出することで、より多くの方に参加していただきたかったからです。
ライブにすることで参加者の参加意欲が高まりますし、また2日間に集中して実施することでマーケティング施策をそこに集中させられるメリットもありました。
オンデマンド配信はいつでも見ることができますが、その反面結局見られないという可能性もあるのではないかと考えました。
実際、見逃し配信も実施しましたが、ライブ配信の方が視聴者数は多かったです。
Q.実際にライブで行っていかがでしたか?
A.事故なく開催出来良かったです。
また、多くのメリットがあったと感じています。スタジオからお届けすることで各大学の品質を統一出来、説明会の質を上げるこができたこと、一部の説明会では質問などの双方向のやりとりも実施できたこと、撮影・配信を一括でできたこと、などです。
ライブならではの臨場感を求める大学もいるので良かったです。
Q.1回目の課題を教えてください
A.大学数を増やしたいが、ライブだと労力がかかるので、どうやって確実に行えるか?工夫する必要性を感じました。
Q.翌年、2021年での2回目のイベントはどのように考えたのですか?
A.前回の「安全に」に加え「規模を拡大しても効率的に」(物理的に)も意識しました。
ZOOMで事前収録したものを流すという提案も検討したが、手動であること、多チャンネルなこと、コストの課題があり、相談に乗って頂く中でご依頼する流れに至りました。
Q.予約ライブ配信はいかがでしたか?
A.2回目の配信では、スタジオから提案を頂き、事前に動画データを「番組」として登録し、指定時間にライブ配信として配信できる「Tokyo online TV」でのリニア配信を行いました。
1回目の35大学から2回目は115大学に、2回目は115大学に、コンテンツ数は5~6倍に大規模配信に拡大する中で、当日のスタッフの数やPCや配信機器などの機材の用意が課題でした。
1回目にすべてライブで配信した際にはスタッフ数十名と多くの機材が必要でしたが、予約ライブ配信を活用させていただくことで、当日のスタッフと機材を大幅に減らすことができました。
多くの事業がある中イベントだけにリソース投下は厳しいので、当日運用を最小限に抑えられたのは大きな成果だと考えています。
さらに、1回目の5倍以上、延べ6万人以上の方にご参加頂き、アンケートでもいい結果が得られたので実施できて非常によかったです。